ハウルの動く城
「ハウルの動く城」を見てきました。
思っていた以上に違和感がなかった木村拓哉さんの「ハウル」。「荒地の魔女」の声を担当した美輪明宏さんが、何かのテレビ番組で、「本当に自然だった」と評していただけあるなと感じました。
でも、個人的には、倍賞千恵子さんの「15歳の少女」は無理だと思った。もちろん、老婆になったソフィーの場合は違和感は感じませんでしたが。
難しいところかなぁ。
15歳の少女の方に焦点をあてて違和感がない人を声に選ぶと、今度は老婆になってから違和感が生じるだろうしね。
でもね、それ以前に有名な人だから姿を知っているというのがネックだと感じました。浮かんでくるイメージがどうしても15歳の少女にならない。
たとえば、「ハウル」の場合は、すらっとした体つきやきれいに整った目鼻立ち、肩まである髪といったキャラクターの見かけが、現実の木村さんとどことなく似通っていた気がします。そして、「荒地の魔女」のちょっと怖い目のあたりは、これまた現実の美輪さんに通じるイメージもあった。
それに、ハウルの魔法の師である「サリマン」先生の声を担当していた「加藤治子」という人。この人は、すぐに顔を思いつかなかったですが、検索してみると見た覚えがありますが、僕にとっては知らないのも同然だったので、声と「サリマン」の間にギャップが生じない。
サりマンの飼い犬「ヒン」は、原田大二郎さんが担当していたけれど、ヒンは別の某有名犬キャクラクターのように「ヒ・ヒ・ヒ」って感じで笑うだけだったから違和感がどうのという話にはならない。
つまり、いずれのキャラクターも現実とキャラクターとの差異が僕には少なかった。
でも、倍賞さんはだめでした。どうしても、現実の倍賞さんの姿が浮かんでくる。
ソフィーが一番最初に登場する場面で僕にはもうだめでした。無理、無理だよーって言いたくなってしまった。
なんだか、お話としてもよくわからない部分があったし。見終わった後に心に残るものは、僕にはあまりなかったです。正直なところは「まぁまぁ」だった。
原作を読んでおくとまた違うのかも。
(ところで、「動く城」が最初に登場してきたときに映る「脚」って、何かの虫みたいで気色悪くなかったですか? 僕はちょっと気色悪かったです。)
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コメント
倍賞さんは確かに本人の姿を思い出しちゃうと少女のシーンは厳しいかな。ぼくはきれーすっかり忘れて観てましたんで大丈夫でした(もともと人の顔を覚えるの苦手ってだけですが)
原作は、映画のハウルの動く城に対してモチーフを与えただけと思ったほうがいいでしょう。ストーリーも登場人物の構成も別物です。ストーリーを楽しむなら原作のほうがいいかも(^^;
投稿: くっきも | 2004.12.27 08:52
くっきもさん、それはよかった。せっかくの映画なんだから楽しめるのが一番ですね。
うちの会社のパートの人も、あまり気にならなかったといっていたけど、最初に倍賞さんを意識してしまうかどうか、そこがうまくいけば楽しめるかも。
でもなー、ストーリーがよくわからなかった部分もあったんですよ。
投稿: ミッ君 | 2004.12.27 21:48