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子供達に体験の機会をあげて

先日、あるコンビニエンスストアで買い物をしたとき、レジにいた店員さんのそばに小学校の低学年ぐらいの女の子がいました。女の子は、僕が買い物を店員さんの前に置くと、店員さんからレジスターの操作をちょっと教えてもらいながら金額を入力してくれて、おつりを出してくれました。

どうやらその女の子は、そこのコンビニエンスストアのオーナーさんのお子さんか、お孫さんのようです。お店のお手伝いをしているその姿は、僕には微笑ましくうつりました。

僕の実家はタバコとお酒を中心にお菓子や文具、石けんやちょっとした生活用品を売っている田舎の商店を営んでいます。小さい頃からお店のお手伝いをして、商品を棚に陳列したり、冷蔵庫にジュースを補充したり、倉庫から商品を出してきたりしたことがあります。
場所がもう少し都会なら、今時コンビニエンスストアに業態を変えることをアドバイスする人が来るかもしれません。

お手伝いをしている彼女を見ていて、家がコンビニエンスストアになったために、そうしたお手伝いを体験していない子供たちが結構いるのではないかと感じました。

コンビニエンスストアは効率を重んじるビジネスモデルをもっています。
レジでも最近では並んでいるお客さんを待たせないように、空いているレジにすぐに店員さんが入って並んでいるお客さに声をかけてくれたりします。そういった一瞬の判断業務は、小さなお子さんには難しいです。

正当なビジネスがうまくいき、お客さんに利用してもらえて利潤がうまれることはそれはそれで正しいことです。ですが、そうした成功と同時に、子供から大人のお手伝いをするという体験の機会を奪っているといえるかもしれません。

そういう意味で、コビニエンスストアを展開しているそもそもの企業は、子供達がお店のお手伝いをすることでできたであろう社会的体験の機会をあらためて得られるような事を実施する形で、生じた利潤のいくらかを社会へ還元してもいいのではないかなと感じました。

各コンビニエンスストアを展開している企業の経営トップの方々には、社会や環境への企業としての取り組みの一環のなかに、そうしたことも組み込んで欲しいなと僕は思います。

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