価値観が合っているって
結婚を決める相手とは、価値観が合っていた方がよいと考える人は多いと思います。僕もそう思っていました。
今月の初めに録画していた「地球の夢! 生命の夢!! ダーウィンの大冒険」(2004年11月3日TBS)をやっと鑑賞。
この番組を見ていて、そう考えるときの価値観という言葉は、具体的には何なのかを考えてしまいました。
趣味や好み、大切にしたいと考えるものが同じ、あるいは似ているというぐらいに漠然と思っていたのですが。
『種の起源』の著者であるチャールズ・ダーウィン。彼の妻は、エマ・ウエッジウッドという女性。
エマは、その生涯を通じて敬虔なクリスチャンだったそうです。
天地創造についての彼女の信仰を覆す学説を研究し続け、発表した夫は彼女にはどのように見えていたのでしょう。
でも、信仰と学説の相違によって、ダーウィンとエマの仲が悪かったということはないようです。
ダーウィンは、子どもたちに宛てて、妻であり彼らの母であるエマについて、次のように書き送っているのだとか。
「私は一生を通じてこの人から聞きたくないような言葉を一言でも聞いたことはなかったと言い切ることができる。」
神が世界を創造したという従来の世界観を覆し、そのことで世間の避難を一斉にうけることになったダーウィンの心を、エマは彼が亡くなるまでずっと支えたそうです。
また、ダーウィンは、天地創造を否定することになる学説を発表はしましたが、キリスト教自体を避難したり、攻撃することはなかったそうです。
何らかの信仰をもっている人と、そうでない人が結婚することは、現代でも普通に起こっています。
信仰に限らず、自分が大切にしているものを、恋人や妻あるいは夫も大切にしてくれるかどうかは重要なことでしょう。
そう考えると、結婚相手に望む「価値観が合っている」という言葉の意味を、大切にしたいものが同じ、あるいは似ているというように単純に捉えていると、自分にとって本当に必要な人とすれ違ってしまうかもしれません。
結婚相手に望む「価値観が合っている」という言葉の意味。
それは、「大切に感じているものが、もし違っていてもそれを攻撃したり非難したりしないでお互いに穏やかにいられる」ということなのだろうなと思います。
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