「おれおれ詐欺」名称変更?
「おれおれ詐欺」という名称は、男性の単独犯という印象が強いため、騙される人が増えるのを助長しているのではないかとちょっと前から思っていて、そういう記事も書いてきました。
マスコミや警察関係の方々はそう感じないのかしらと思っていたら、具体的な動きが生まれてきました。
今年に入って被害額が100億円を大きく超えた「おれおれ詐欺」について、漆間巌警察庁長官は25日の記者会見で、犯罪の実態が名称とかけ離れていることを理由に、名称の変更を提案した。 漆間長官は「あまりにインパクトがあるため名称が一人歩きして、『おれおれ詐欺』と気付かずだまされる例がある」と指摘。警察庁内でも新たな名称を検討しているという。 (11月25日 共同通信)
こういう動きは、警察から出てくるよりも、マスコミ側から先に出てくるのが本当なんだろうなと僕は思います。
「おれおれ詐欺」という名称のせいで勘違いして被害が増えているかもしれないことを早くから訴えて名称の変更を促したり、単独犯だと思い違いしないようにとニュースとして扱うなどするのが、報道する側のあるべき姿ではないかしら。
僕に言わせれば、被害が大きくなっていった原因のひとつは、すでに実態が複数犯によるいわゆる"劇団型"に変わってきているにもかかわらず、警察とマスコミが「おれおれ詐欺」という名称を使い続けたことです。
両者のそのうかつな扱いは、もっと問題視されるべきだと僕は思っています。
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