おれおれ詐欺って呼称に反対
昨日のニュースで、中学生が警察官を装って電話をかけてきてお金をだまし取ろうとした事件がありました。前にも書きましたが、いわゆる「おれおれ詐欺」という呼称は、止めた方がよいと思います。
あの呼称では、犯人は単独犯で男性だという印象をもちがちになります。
でも、最近は複数人で警察官や弁護士といった役柄を演じて相手をだまそうとする「劇団型」という呼ばれる犯行になっています。
だから、「おれおれ詐欺」という呼称は、もっと違う呼び方に変えた方がいいと僕は思っています。
テレビ局や新聞社などで、内部では誰もそんなことを言わないのかしら?
11月12日のYomiuri Onlineの記事でも、詐欺犯罪に詳しい東京経済大教授(現代法学)の村千鶴子弁護士という方が、「犯人が『おれ、おれ』と言ってないから、おれおれ詐欺ではないと判断してしまう人が多い。おれおれ詐欺という言葉が、かえって市民を惑わしている」と指摘しています。
村千鶴子弁護士によると、被害に遭わないためには2つのことに注意が必要です。
1つは、お金をすぐに振り込まないこと。
本当に事故が起こっていても、事故被害者の手術代や車の修理代などがその日のうちにすぐに必要になるというありえないとのことです。
2つ目は、警察官や弁護士などから電話がかかってきても単純に信じ込まないで、必ず相手の氏名、所属部署や組織を尋ねて、折り返し電話をかけて本人が居るかどうかを確かめること。
このときに大切なのは、相手が言った番号ではなくて、聞き出した警察署や弁護士事務所の電話番号を自分で調べることだそうです。相手が言った番号ではそれもウソでしょうから。
人を疑るのはあまり気分がよいものではないですが、いまのような世の中では多少は仕方がないのかもしれません。
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