恋とポロシャツ
「ビジネスカジュアル」という言葉があります。ちょっと前まではあまり耳慣れませんでしたが、今では普通に使われているようです。
普段着過ぎず、そのままクライアントとビジネスミーティングができる。かといって、格式張った雰囲気ではないというファッションのことを言うようです。
基本は、襟付シャツ(ポロシャツも可)・綿パン・革靴で、Tシャツ、ジーンズ、短パンは不可というところでしょうか。
ところで、このビジネスカジュアルというドレスコードでは、ポロシャツをパンツの中に入れるのがマナーのようです。某企業の部長さんで、「ビジネスカジュアルでお願いしますと伝えてあるのに、ポロシャツをパンツの中に入れない奴がいる」と怒っておられる方がいました。
以前、アメリカにある展示会に仕事で行ったとき、そこのブースに並んでいる人はみなパンツの中にポロシャツを入れていました。
アメリカでの行いが全て正しいというつもりはありませんが、ビジネスが関わってくる場でのポロシャツ着用時には、裾はパンツのなかに入れておく方が好ましいと個人的にも感じます。
ところが、この「ポロシャツの裾をパンツの中に入れる」という行為は、ファッション的には非常に受けが悪いようです。時に男性がこれをやると、女性の皆さんからは、はっきり言って嫌われます。
ずっと前にも同じ事を書いた記憶がありますが、男性が「ポロシャツの裾をパンツの中に入れる」行為は、上記のようにビジネス上でのクライアントに接するときと同じ感覚、つまり誠意と熱心さ、まじめさを現しているのだと言えます。
ですから、多くの女性の皆さんには、男性が「ポロシャツの裾をパンツの中に入れる」行為をしていても嫌ったりせず、それほどの気持ちで彼はあなたと接しようとしているのだと大目に見てやって欲しいとお願いします。
女性から見てどんなにかっこよくなくても、彼は単に普段と同じまじめな気持ちでポロシャツを着ているだけなのかもしれません。
もっとも、ファッションセンスのかけらもない男性である可能性もありますけどね。
でも、ファッションはあなたが気にしてあげればいくらでも直すことができます。
少なくともポロシャツの着方だけで切って捨てるのではなく、もうちょっとだけ彼に猶予を与えて欲しいです。本当はとても誠実でビジネスパーソンとしても優秀で、恋の土俵から落とすには非常にもったいない人物である可能性だってありますから。
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