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オレオレ詐欺に用心

親族を装って電話をかけてきて、交通事故の示談金や妊娠させてしまった女性の中絶費などの嘘を理由にお金をだまし取る「オレオレ詐欺」。

今朝、みのもんたさんの番組「サタデーずばッっと」で特集をしていましたが、最近では、こうした「オレオレ詐欺」の手口はどんどん巧妙になっています。

被害額は、100億円を超えていて、唖然としてしまう数字です。

最近は個人ではなく、集団でお金をだまし取る「詐欺団」になっていて、詐欺団のなかで役割を設けて、より現実味があるような演技をしてだますそうです。
冒頭にあげたような"親族を装う"といった手口は、もう古いのだとか。

警察や弁護士、保険会社の社員といった役があるそうです。もちろん、ネライにされている人のお子さんやお孫さん、その友人役、あるいはご主人の知り合い役とかいたりしもます。

それに、娘さんや女のお孫さん役もいます。
「オレオレ詐欺」という言葉の響きで、何となく "男" を想像しますが、だます方には女性もいます。

ねらわれているのはたいてい高齢者です。
携帯電話やメールの操作もなかなかできない人だと、すぐにお子さんやお孫さんに確認する手だてもありません。

さらに、最近は闇で「名簿」が売買されているそうです。
その名簿によって、詐欺団たちは、電話番号と電話をかける先の氏名を把握できます。ランダムに電話をかけてきているのではないため、詐欺を見破ろうとして、お子さんの名前を名乗らせるといった防衛手段も役に立ちません。
(家族構成を把握されている場合だってあるでしょうし。その場合は、兄弟や姉妹を装ってくるかもしれません。)

番組では、かつてオレオレ詐欺で捕まり執行猶予になっている人物のインタビューを行っていましたが、その人物の証言によると、「名簿」はお金を払う人(だまされやすい人)だけが残るように精査されているのだそうです。

嘘を見破られてしまった人は二重線で消し、だまされてお金を払ってしまった人だけが残っているようになっていきます。だます側からすると、成功率が高い「名簿」になっていくわけです。

嘘の内容が、友人の借金の保証人になっていたとか、息子さんが女性を妊娠させてしまったとかいうように他人に相談しづらい内容だと、どうしようもなくお金を払ってしまうのが人情というものでしょう。

こちらとしては、自己防衛するしかないようです。

警視庁のWebページによると、

・警察が示談の仲介をすることはありません。
・弁護士や保険会社が事故直後に示談金の振込みを勧めることはありません。
・事実かどうかを、必ず確認してください。
・電話を切った後、必ず、息子さんや娘さん、お孫さん、ご主人など、本人又はその家族、勤務先などの関係者と連絡を取り、事実かどうかを確認しましょう。

ということだそうです。

それにしても、、「オレオレ詐欺」という呼び名は誰が考えて使っているのでしょう?
先にも少しふれましたが、この名称では、犯人は「単独犯で男性」という固定したイメージができてしまうように感じます。

僕に言わせると、テレビなどで「オレオレ詐欺に用心しましょう」と言えばいうほど、その固定したイメージが視聴者に蔓延していき、より巧妙になってきている詐欺の手口にだまされやすい人が増えていくという事態が起きているような気がします。

テレビで報道するなというのではなく、犯行犯や犯行の手口について、もっと幅広いイメージを思い浮かべるような名称に変えたらどうだろうかと思います。
そうするだけでも、被害を食い止めるのに役立つと思うのですが…少なくとも今のまま、「オレオレ詐欺」という名称を使い続けるよりは、ましなような気がしています。

うちの両親も高齢ですので心配です。
お父さんやお母さん、おばあさん、おじいさんをお持ちの方は、こうしたことを日頃から話し合っておくといいかもしれません。

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