誰かの不幸を望むのは苦しい
ほとんどテレビドラマは見ないけれど、TBSで木曜夜10時から放映している「バツ彼」は、久しぶりに続けて見ている番組です。
見続けている理由は、真矢みきさんが演じている“川口夏樹”。
最初は単なる偶然。風呂からあがってテレビをつけたときにたまたま彼女が映っていました。
実は、真矢みきさんは、昔好きだった人に雰囲気が似ている。それは前から思っていたのですが、この“川口夏樹”さんというキャラクタが、またその女性にちょっと似ている。
知っている人に女優さん自身が似た雰囲気をもっていて、その女優さんが演じている役もまた似ているなんてことがあるんだなと不思議な気分です。
でもって、昔好きだった人に会っている気分がちょっと楽しくて番組を見続けてます。夏樹さんが出てくるシーンでは、胸の当たりが少し暖かい感じになります。(それが何なのかわからないのですが、まだその人のことが好きなんだというほどの想いではない。「懐かしい」という言い方が一番ぴったりくるかも…)
夏樹さんが人生の一大決心をしたときなんか、見ていて「オレがいるがな。」という気持ちになってしまいました。
妙に屈折したストーカーとも言えなくもないような…違うか? ストーカーはすでに屈折しているしな…
とかなんとか思いながら見ていて、ついに来週が最終回。夏樹さんが一番幸せだと思えるようになって欲しいです。
昔好きだった人がいまどうなっているかは知りたいような知りたくないような感じですが、人が不幸になっているのは見たくありません。たとえ、先方に否がある離れ方をしたとしても。
あいつには不幸になっていて欲しい、苦しんでいて欲しいという想いが残っていく離れ方になってしまった人は、その想いがあること自体でご自身も苦しい日々を送っているのだと思います。
誰かの不幸を望んでいるということは、自分の心の中にそう望みたくなる何かがあるということでしょうか。それは「相手に自分の怒りをもっと伝えたかった」という気持ちや、「思いっきり声をあげて泣きたかったのに涙は見せまいとして我慢してしまった」という想いなのかもしれません。
そして、そうした何かが心の中で解消するなり、決着がついていないので相手の不幸を望むという心の動きとなって現れているのかもしれません。
とするなら、それが何なのかを自覚できれば、その何かを解消・決着させる手だてが見つかるきっかけになるかもしれません。それが本当に見つかり解消できれば、誰かの不幸を望むといった負の心の動きから解放されるかも…?
心のあり方について、僕には偉そうに語れるような詳しい知識も深い体験もありませんが、もし自分が誰かの不幸を望みたくなったら、そのように考えて自分の心と向き合うことを忘れたくないなとは思っています。
| 固定リンク
コメント