« 本気かも…ヴァン・ヘルシング | トップページ | どれもJR »

話を聞くのは難しい。

人の話を聞くことは難しいです。

仕事や人間関係の悩みを知り合いに相談することがあります。そんなとき、相談を聞いてもらった人によっては、こちらがよけいに落ち込んだり、わだかまったりすることがあります。
また、自分が相談される側になった場合、相手がよけいにストレスを感じる受け答えをしてしまうときがあります。

誰かに相談やちょっとした話をもちかけられて、こうしたらいいとか、あなたも悪いところがあるんじゃないかとか、すぐに指摘やアドバイスをしてしまう傾向がないか、自分を振り返ってみる必要があると僕は思っています。

そうした指摘や指示が大正解で、その一言が相談者の突破口になるということもあります。

でも、自分が言おうとするアドバイスや指摘をちょっと我慢して、相手の話をもう少し聞いてみるだけにするという方がいい場合もあるだろうと思っています。
というのは、話をしている人は、聞いてくれている側から何らかのアドバイスや指示をされると、「こっちの話を聞いてくれない」という印象をもつことがあるという経験を僕がしたからです。

10年近く前のことですが、大失恋したときのつらさを聞いてもらった人が、「ミッ君(仮名)もどこが悪かったか反省しないといけないよね」といって、僕に反省を促すようなアドバイスをしてくれたことがありました。
しかし、それは素直に聞けなかったです。
「言っていることはわかるし、ありがたいという気持ちもあるけど、何も今言わなくてもいいでしょうが」というのが、そのときの僕の正直な感想でした。

話をしている最中に他者から何かの判断を下されたり、指示を与えられたりといったことをされると、人は話を聞いてもらえないという感情をもつことがあります。
もし、この人に話を聞いてもらうとなんだか落ち着くと感じられる人がいたら、そういう人は、たいていの場合、こちらの話をひたすら聞いてくれる人のようです。

知っていることと、できるということは違います。
難しいもので、こうして思っていても、いざ自分が相談をされる側になると、やっぱり相手にアドバイスや指示・指摘をしてしまうことがあります。

あのときの心理状態はいったい何なんだろう? と考えることがあります。
話を聞いていると、この人には見えていないかもと感じる部分にこちらが気づくことがあります。そうすると、それを伝えたくなります。それがその人のためになるだろうと思えるから。あるいは、それを指摘しないとその人のためにならないだろうと思えるから。

でも、それが危険なようです。
話している人は、そんな指摘をして欲しくて話しているのではなく、話を聞いて欲しくて話している場合がほとんどだからです。
そういう状態では、どんな優れた指摘もアドバイスも、相手の心には届きません。

自分も含めて、相手に何か言いたくなるという人は男性に多いようです。
彼女や奥様から「そんなこと聞きたいのじゃないの」とか言われる男性はけっこういるのではないかなと感じています。
逆に、男性から「そんなこと聞きたいのじゃない」って言われる女性は少ないような気がしています。
(女性が人の話を聞くときの聞き方に、他者の話をうまく聞くヒントがあるのかもしれません…)

カウンセラーと呼ばれる人たちのように、人の話を聞くことを職業にしている人がいます。職業にできるということは、人の話を聞く行為は、訓練でうまくなっていけるものなのでしょう。
(コミュニケーションをするときの会話のやりとりの研修とかもありますしね。積極的傾聴とかね。)

結局のところ、非常に難しいことでしょうが、誰かから話を聞いて欲しいと持ちかけられたら、まずはいっさいのアドバイスや指摘は止めて、その人が話すことを聞き、時にはより話を理解するための質問をして、ひたすら相手の話を聞いて理解しようとすることに努力を集中することが必要になるのかもしれません。

|

« 本気かも…ヴァン・ヘルシング | トップページ | どれもJR »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 話を聞くのは難しい。:

« 本気かも…ヴァン・ヘルシング | トップページ | どれもJR »