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一筋の偉大さ

本日(2004年7月21日)の日経新聞の最終ページ「文化」の筆者は、遠藤貝類博物館館長である遠藤晴雄さん。

4千種類、5万点もの標本を展示しておられるそうです。
それらの中には、世界でも27種類しか見つかっていない「オキナエビス」という貝が26種まで集められているとのこと。
27種類すべてを所蔵している博物館はないのだそうです。

その最後の1つが何という種類なのかは書きません。
というのは、Googoleでその名を検索してみると、本日の時点で見つかる件数は1件。それも遠藤貝類博物館の話です。
その希少な貝について役立つものが何も無いこのページが出てきたりしたら、まじめに情報を探している人たちに申し訳ないので。

かのGoogoleで調べても自らの記事が1件みつかるだけという事実。
う~ん、指摘したくせに、それがいったい何の根拠になるのかいまいち自分でも不明なのだけど…
それほどに情報が少ない希少な貝だと言いたいわけですわ。

遠藤貝類博物館は、遠藤さんが私財を使ってご自分の生家を改造した博物館です。
遠藤さんは特別な大富豪だというわけではありません。今までに先祖代々の土地を売ったこともあるそうです。
今の目標は、標本のリストを整理して若い研究者の役に立つようにしたいとのこと。

何事も一筋をつらぬく人には、それを支える使命感というか、夢というか、情熱というか、そういうものがあるのですね。

今年で89歳。
遠藤さんには身体を大事にして、最後の1種類を入手できるように活躍していただきたいです。

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