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仮面はかぶるもの

甥っ子が仮面ライダーにはまっていた。つい最近最終回をした仮面ライダー555(ファイズ)の適役をずいぶんとやらされた。いっしょにビデオをみようというときも結構あった。

仮面ライダーは、藤岡弘さん主演で初代仮面ライダーからテレビシリーズが始まっているわけだが、甥っ子がはまった555でもその初代仮面ライダーでも、変身したときにはすでに全身が仮面ライダーになっている。

しかし、仮面ライダーというぐらいだから、顔面を「仮面」で覆っているはずだ。つまり、彼が変身して姿かたちが変わるのは首から下でなければならないはずだ。そうでなければ、仮面ライダーとはいえないだろう。初代仮面ライダーの原作は、石森章太郎さんの漫画だったと思うが、顔面についてはどうなっていたのだろう。

「ライダーマン」というキャラクタが歴代にはいて、彼は仮面をわざわざかぶって変身するそうだ。
正しい。すこぶる正しい仮面ライダーだ。7時に開店して11時には閉店するセブン・イレブンと同じぐらい美しいまでに正しい。

甥っ子の世代では、仮面ライダーは複数人いるのが標準設定のようだが、その誰もが仮面をかぶったりしない。
ご存知だろうか? 仮面ライダー555にいたっては、宇宙からライダーのかっこうが電送されてくるのだ。そのための人工衛星らしきものがちゃんと打ち上げられてもいる。これには笑ってしまった。
仮面どころではない。全身を覆うウェットスーツのような服なのだ。(服をどうやって電送するのだなどと聞いてはいけない)

しかも、555は2段階になっていて、最初は従来どおりに「変身」と言って基本形? になっておいてから、さらにその上を覆うように色違いの555になるのだ。(色が変わった後は、お約束のパワーアップ。)
ライダースーツというか重ね着というか、ぬいぐるみなのである。そもそもぬいぐるみなのに。

余談だが、その色違いの555になるための専用の機械というのがあって、これがかなりでかい。
厚みはアタッシュケースぐらいだったようだけど、全体的にはランドセルよりもちょっとでかいぐらいの大きさだったと思う。
正義のためとはいえ、あれを持ち歩くのは一昔前のノートパソコンをもって外出するよりつらそうだ。
しかし、それがないと色違いにはなれないようだ。もっとも、色違いになったあとは、この機械は半分ぐらいのところから、本体を引き伸ばすことで剣のような武器になるので、結構効率的だったりもする。

甥っ子には、「ひなまちゅり」とか、「ちがうっすよ」とか「メイビー」とかいった変な言葉ではなく、ちゃんとした日本語の使い方を覚えて欲しい。
でも、アイスホッケーはかっこうよさそうだしやってもらいたい。そうしたら、歯を折らないようにするには、ちゃんとマスク(仮面)はかぶっておくものだということを甥っ子は覚えることができるから。

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