お勧めは、霧舎 巧
「霧舎 巧(きりしゃたくみ)」と読みます。お気に入り作家の一人です。 古くは探偵小説や推理小説、最近ではミステリーと呼ばれる分野で何か面白いものがないかと尋ねられたら、いつもお勧めとして名前をあげています。
彼の作品は、デビュー作で新本格派の「あかずの扉研究会」シリーズや、ラブコメミステリの「私立霧舎学園ミステリ白書」シリーズが講談社ノベルスから出ています。 最新作は、霧舎学園シリーズのもので、「八月は一夜限りの心霊探偵」です。これを昨日を読み終えました。なかなか楽しかったです。
このシリーズの題名には、「○月」という文字がかならず入っていて「四月は霧のラブラブ密室」がシリーズ第一作です。 シリーズものの説明としては、定番すぎてカビが生えているでしょうが「どれから読んでも楽しめますが順番に読んだほうがより楽しめます」な作品です。
「あかずの扉研究会」シリーズの方は、「マリオネット園(ランド)」という作品で止まっていますが、この作品の「あとがき」に次回作への熱い意気込みが述べられています。 その時点では詳細にされてませんが、その次回作というのが「霧舎学園シリーズ」になります。 お気に入りの作家を追いかけるとき、著者自身からのこういうちょっとした"情報漏れ"があると嬉しいです。
ちょっとした"情報漏れ"ということでは、前出の「マリオネット園(ランド)」の第一章2ページ目に、語り手である「二本松翔(にほんまつかける)」の口を通してシリーズ四作品の題名が出てきます。 そのうち二作が本当に出版されているので、結構本気で作者はこれらの題名を記したのではないかと僕は感じています。
残りの「アポトーシス荘」と「クロックワーク湖」はまだ出ていません。 「翔」によるとすでに題材との"遭遇"は済んでいるようです。 「霧舎学園シリーズ」の方がしばらく続くようですのでまだ先でしょが、もし出るのならなるべく早く出して欲しいです。
「霧舎 巧」を書店で見かけたらぜひお手に取ってレジへどうぞ。
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